機械式時計入門のおすすめメーカーとしてよく目にするティソ。
低価格で購入しやすい反面評判が気になるところ。
今回はそんなティソについて徹底解説したいと思います。
ティソはどんなブランド?
TISSOT(ティソ)はスイスに拠点を置く老舗時計メーカー
- スウォッチグループの傘下企業
スウォッチグループは世界最大の時計製造グループで
オメガ、ブレゲのような超有名ブランドも同じグループの傘下です。 - 自社のロゴマークにスイス国旗の使用を許されている
トラディショナルウォッチ(一般に2針・3針時計を指す)において世界1位の生産量を誇る企業であり、自社のロゴマークにスイス国旗の使用を許された数少ないブランドのひとつです。 - オフィシャルタイムキーパーの(大会公式時計に採用)実績がある
オフィシャルタイムキーパー大会の時間計測に関わる全てを任せられます。
計測技術だけでなく時計業界への貢献や歴史が認められていなければ、
選ばれることはありません。
オフィシャルタイムキーパーに選ばれるということは高い技術力とブランド力の証明でもあります
ティソの魅力
長い歴史
TISSOT(ティソ)はスイスにあるジュラ山脈の小さな街ル・ロックルで1853年に創業した165年以上の長い歴史を持つ時計メーカーです。
シャルル・ティソ親子(父:シャルル=フェリシアン・ティソ、息子:シャルル=エミール・ティソ、)により創設され、現在はスウォッチ・グループの傘下に入っています。(1985年~)
高い技術力
機械式時計は磁気に弱く、スマートフォンのような時期を発するものが置かれると帯磁して
時刻がズレてしまいます。
その影響を受けにくいのが耐磁性腕時計でTISSOTが1930年に世界で初めて製造しました。
ティソの耐磁性時計に搭載されているNivachron™製ひげゼンマイは特許を取得しています。
コスパ抜群
機械式腕時計といえば高額なイメージがありますが、大半のモデルが10万円前後という機械式腕時計としてはとてもリーズナブルな価格で高品質な時計を購入できるのがTISSOTの魅力です。
価格帯は機械式:6~30万円、部品点数の多いクロノグラフモデルは24万円~
クオーツ式はさらに低価格で5,6万円のモデルが多くなっています。
着用場面を選ばないデザイン
凝ったデザイン・斬新なデザインはインパクトがある反面、適した場面・服装が限定されやすい難点が
あります。
ティソのラインナップはシンプルかつクラシカルなデザインで使いまわしのきくモデルが多く、
様々な場面で着用できるのが魅力です。
ティソの評判は?ビジネスでは?
一般の知名度が低いが、腕時計好きからの評判は良い
高い技術力とブランド力と紹介しましたが
一般的な人の知名度は正直高くないのが実情です。
しかしながら技術力・歴史・実績は確かなもので
時計の機能に興味があったり、TVに映るストップウォッチに目が行くような時計好きの間では
知名度が高く評判が良いといえるでしょう。
シンプルかつクラシカルなデザインのモデルが多いため、
スーツにも違和感なく合わせることができます
ティソが恥ずかしいダサいと言われる理由
機械式時計としては低価格で日本での一般的な知名度は低いから
コスパが良く、時計好きの間では評価が高いですが
やはり、ロレックスやオメガのようなメーカーと比べるとブランド力の面で劣るところがあります。
ティソの時計が本当にダサいということでははなく、機械式時計に少なからずステータスを求める人が「恥ずかしくないか?」と気になっていることはが理由と考えられます。
ティソのコスパは?
使い勝手がよく高機能な機械式モデルを10万以下で購入できる→コスパ抜群
理由
- パワーリザーブ80時間のムーブメント(パワーマティック80)
金曜日に使ったあと休日使わなくても、月曜日の朝に動いていて時刻合わせの必要がない
※一般的なパワーリザーブは40~50時間 - 耐磁性ムーブメント(Nivachron™製ひげゼンマイ)
特許取得の技術で帯磁による時刻ズレを防止 - シンプルデザインが多い
着用シーンを選ばない、飽きにくい - クオーツモデルと機械式モデル両方揃えているモデルが多い
ゼンマイ切れを気にしたくない・予算が足りない場合の選択肢がある。
ティソのおすすめモデル紹介
ル・ロックル パワーマティック 80
#TissotWOTW how yo you like the beautiful #Tissot Le Locle. http://t.co/hAORBdIB2N pic.twitter.com/OVajOJOxzn
— TISSOT (@TISSOT) May 27, 2015
デザイン・機能・価格の3拍子揃った定番モデル
創業地名を冠したTISSOTを代表するコレクション。
シンプルな文字盤とギョーシェ装飾が上品かつ視認性の高さをもたせています。
シースルーバックとなっている裏面を見れば、
パワーリザーブ80時間を誇る実用性抜群のパワーマティック 80ムーブメントを覗くことかできます。
同社の機械式モデルの中でも手ごろな価格設定で、非常におすすめのモデルです。
価格 | \74,800~ |
ムーブメント | 自動巻き |
パワーリザーブ(最大) | 80時間 |
防水性 | 3気圧(30m) |
サイズ(幅/厚さ) | 39.30[mm]/9.8[mm] |
シースター1000 オートマティック
10万以下で購入できるハイスペックなダイバーズモデル
30気圧(300m)防水のダイバーズモデルとしては薄い12.7[mm]ケース厚みのため
スリムでスッキリとした外観に加えて
合わせる服・シーンが限定されにくく、高いコストパフォーマンスを実現できます。
デザインは太い針と丸いインデックスによる視認性の高い文字盤、回転ベゼルの数字
といったダイバースウォッチ王道を採用しています。
もちろんパワーマティック 80搭載で実用性も◎です。
価格 | \99,000~ |
ムーブメント | 自動巻き |
パワーリザーブ(最大) | 80時間 |
防水性 | 30気圧(300m) |
サイズ(幅/厚さ) | 43.00[mm]/12.7[mm] |
PRX ピーアールエックス パワーマティック80
1978年に発売されたPRXの耐磁性機械式モデル
1978年に発売されたPRX(クオーツ式)の復刻モデルで
ソリッドな質感とベルト・ケースが一体となったスリムなケースは踏襲し
パワーマティック80と耐磁性を持つ特許取得済みのNivachron™製ひげゼンマイを搭載した
シリーズ初の機械式モデルとなっています。
機械式ながら、厚み10.9[mm]の薄いケースは細い袖口にも引っかからず
シンプルなデザインも相まってスーツ着用時にすすめの一本です。
価格 | \89,100~ |
ムーブメント | 自動巻き |
パワーリザーブ(最大) | 80時間 |
防水性 | 10気圧(100m) |
サイズ(幅/厚さ) | 40.00[mm]/10.9[mm] |
ヘリテージ バナナ
#TissotHistory B for Banana
— TISSOT (@TISSOT) January 12, 2021
1916: This watch combined Art nouveau digits with a case that curved over the wrist. The shape earned it a nickname: Tissot “Banana”. Reissued, the Tissot Banana has continued to enchant with its Art nouveau allure. https://t.co/7CocS5R24k pic.twitter.com/7vCiJtmYei
大人で知的な雰囲気を醸し出せる一本
1916年に誕生したTISSOTの看板モデルの一つ。
「バナナ・ウォッチ」の愛称の元となっている、湾曲したケースは
手首フィットし良い装着感を感じることができます。
四角いケースは個性的なデザインですが、クオーツ(電気駆動)式のため、
使用頻度が少なくても時刻合わせの手間がないところも魅力です。
価格 | \60,500~ |
ムーブメント | クオーツ |
パワーリザーブ(最大) | – |
防水性 | 3気圧(30m) |
サイズ(幅/厚さ) | 27.00[mm]/7.0[mm] |
PRC 200 クロノグラフ
What do you think about the PRC 200 #WOTW ? http://t.co/uusfPPYN9Q pic.twitter.com/3foZzi3uO7
— TISSOT (@TISSOT) February 25, 2015
防水性に優れた高機能搭載モデル
モデル名のPRC200はそれぞれ
Precision(高精度)、Robust(堅牢)、Classic(クラシック)そして200(200m防水)を
意味しています。
その名の通り200m防水という高い防水性と
クロノグラフ機構とタキメーター、デイト表示の搭載と高機能ながら
”Classic”にもあるようにシンプルで視認性のよいデザインとなっています。
価格 | \61,600~ |
ムーブメント | クオーツ |
パワーリザーブ(最大) | – |
防水性 | 20気圧(200m) |
サイズ(幅/厚さ) | 42.00[mm]/12.0[mm] |
ジェントルマン
値段以上の質感
三連式のブレスレットは高級ブランドロレックスの時計を彷彿させる仕上がりで
10万円という価格で高級感のある時計になっています。
パワーリザーブ80時間・耐磁性ヒゲゼンマイ採用で実用性も高く、
ビジネスからフォーマルな場面まで幅広く活躍できる時計です。
価格 | \114,400~ |
ムーブメント | 機械式(自動巻き) |
パワーリザーブ(最大) | 80時間 |
防水性 | 10気圧(100m) |
サイズ(幅/厚さ) | 40.00[mm]/11.5[mm] |
エブリタイム スイスマティック
Tissot Everytime Swissmatic
— ラムネ (@lemonede2020) October 9, 2019
ムーブメントは100個のパーツが必要とされていた従来の機械式ウォッチをおよそ半数のパーツで構成、72時間のロングパワーリザーブ…ということで、SISTEM51とほぼ同じ。ただしローターは明確に異なっており、相変わらず激しく回転するものの、音自体は静かです。 pic.twitter.com/0BR44hrt6D
完全自動生産・最大90時間のパワーリザーブの革新的ムーブメント
搭載されているムーブメント「スイスマティック」は最新設計により従来100個以上必要としていたパーツ点数を約半分にまで抑えられている点や最大90時間パワーリザーブという点はもちろん、その製造方法も驚きのものとなっています。
基本的に手作業で組み立てられる機械式時計のムーブメントですが、スイスマティックは生産から組み立てまでフルオートメーションので製造されています。
価格 | \61,600~ |
ムーブメント | 自動巻き |
パワーリザーブ(最大) | 90時間 |
防水性 | 3気圧(30m) |
サイズ(幅/厚さ) | 40.00[mm]/11.6[mm] |
ジェント XL スイスマティック
Sharply stylish, the clean Tissot Gent XL will complement everyone. Whether worn to the boardroom or a smart restaurant, this watch exudes powerful elegance. ➡https://t.co/P0r3MbJ6ms pic.twitter.com/dz80A6L3UP
— TISSOT (@TISSOT) September 25, 2020
視認性に優れた大型モデル
ケースサイズが43mmあり、ティソの他のラインナップの中でも
大き目のサイズとなっています。
針も太目のデザインとなっているため、パッと見で時刻が読める
視認性の良さがあります。
最大90時間パワーリザーブのスイスマティック搭載です。
価格 | \68,800~ |
ムーブメント | 自動巻き |
パワーリザーブ(最大) | 90時間 |
防水性 | 10気圧(100m) |
サイズ(幅/厚さ) | 43.00[mm]/12.3[mm] |
トラディション クロノグラフ
<TISSOT Tradition>人気のあるT-トラディションシリーズよりローズゴールドケースのクロノグラフが入荷です。なかなか店頭では見る機会も少ないのではないでしょうか。フェア期間中に是非いかがでしょうか スタッフ三枝(みえだ) pic.twitter.com/w0vv1lzlvH
— THE WATCH SHOP. (@THEWATCHSHOP_) June 27, 2015
エレガントで派手すぎないデザインと存在感
ほどよい大きさ・厚みがありシンプルながら存在感を示してくれます。
スーツに合う、というレビューが多い印象です。
クオーツモデルですので、購入しやすい価格なのも◎です。
価格 | \60,500~ |
ムーブメント | クオーツ |
パワーリザーブ(最大) | – |
防水性 | 3気圧(30m) |
サイズ(幅/厚さ) | 42.00[mm]/11.1[mm] |
ティソとの比較におすすめのブランド
ティソの購入を考えているなら合わせてチェックしておきたい
ブランドを、
同じ価格帯のブランド、1ランク上のブランドという観点で紹介します。
セイコー(日本)
日本を代表する時計メーカーで
機械式・クオーツ式ともに価格帯はティソと同じです。
日本での知名度はティソよりも高く、
時計メーカーとしての技術力・実績も高いので
付けいていて恥ずかしいということはないでしょう。
ハミルトン(アメリカ)
スウォッチグループの傘下企業で
ティソと同じ、ミドルレンジカテゴリーに属しています。
ラインナップが豊富なため、同じ価格帯で時計を探しておくなら
必ずチェックしていおいたほうがいいでしょう。
ロンジン(スイス)
スウォッチグループの傘下企業で
ティソの属しているミドルレンジの一つ上のカテゴリー、
ハイレンジに属しています。
ティソと同様にクラシカル・硬派なデザインのモデルが多いです。
価格帯はティソと比べて高くなりますが、ブランドの格も一段高くなります。
予算次第ですが、もう1ランク上の時計を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:ティソの腕時計は評判が良い
時計好きの間での評判〇、コスパも〇
一本目の機械式時計におすすめです。
- 評判
確かな技術力・歴史と実績がある。しかしながら一般層の認知度は低い- オフィシャルタイムキーパーの採用
- 世界初の耐磁性腕時計製造メーカー
- コスパ
使い勝手がよく高機能な機械式モデルを10万円以下で購入できる→コスパが良い- 高機能ムーブメント
パワーマティック80(パワーリザーブ80時間)
Nivachron™製ひげゼンマイ(耐磁性) - シンプルデザインが多い
ビジネスシーンでも着用できる。 - クオーツモデルと機械式モデル両方揃えているモデルが多い
- 高機能ムーブメント
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